シンプルマイナス

シンプルに生きるアラサー主婦。 夫と二人暮らしの出不精主婦。内向的。 シンプルに好きな物と好きな人にだけ囲まれて生きると決めました。 布とミシンと猫とビールが好き。 ミニマリスト。

吉本ばななさんの“キッチン”を読みました。

こんにちは、マイ(@simpleminus )です。

 

最近時間があれば読書をしています。二日に一冊くらいのペースで読んでいるので、今までの私に比べて結構な数の本を読んでいます。どの本も素敵だなと思うのですが、最近読んで一番感動した本は吉本ばななさんの“キッチン”でした。

 

 

キッチン (角川文庫)

キッチン (角川文庫)

 

 

実は吉本ばななさんの本を読むのは初めてのこと。何気なく“キッチン”という題名に惹かれ、ページをめくって最初の一行を見て好きだなと思いました。今までどうして手に取ることがなかったのだろう?と不思議なくらい。題名を見て、お料理に関する本なのだろうか?なんて思いながら読み始めた私の勘は外れていました。

 

身近な人の死。残された者は死とどうやって向き合っていくのか。そしてどう生きていくのか。悲しい。もちろん悲しいのだけれど、当たり前のように時は流れる。そして、人の死によってもたらされる出会いもある。身近な人の死がテーマなので暗く憂鬱な感じになるのかな?とも思いましたが、そんなことはなくて。吉本ばななさんの紡ぐ言葉、情景の描写が本当に美しいのです。

 

 

また、人間関係の描写がとても美しく描かれていることもこの本の魅力でした。相手との距離感、ちょっとした会話からそれぞれの人間関係が少しずつ変化していく様がもどかしくも美しい。直接的な関係の描写はないのに、それぞれの人間関係の変化が手に取るように分かりページをめくる手が止まりませんでした。

 

一つ、とても好きな場面があります。主人公のみかげが夢を見ます。その夢は、引き払った前の家のキッチンのシンクを磨いているという夢。住んでいる時はキッチンの床の色が嫌いだったのに、いざ引き払ってしまうととてつもなく愛おしいものに思えた。そしてその床を友人が一生懸命拭いてくれている。

 

言葉にしてしまうとなんてことないような場面になってしまいますが、主人公みかげの心の変化と、友人との関係の変化が見て取れる、私の大好きな場面です。今朝読み終わったのですが、午前中家事もそこそこにもう一度読み直してしまいました。

 

吉本ばななさんの紡ぐ言葉は優しく、あっという間に世界に引き込まれてしまいます。次はこの本を読んでみようかな。

 

切なくそして幸せな、タピオカの夢

切なくそして幸せな、タピオカの夢

 

 

表紙のこの文が好き。

 

人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、美味しく食べた方がいい

  

もうこの文だけで幸せになれますね。結局幸せってこういうことだよねなんて気持ちになれそうな本。読むのが楽しみです。