シンプルマイナス

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十六夜荘ノートを読みました。

こんにちは、マイ(@simpleminus )です。

 

 

昨日は夫が出張だったので、夜は読書の時間にしました。のんびり読書なんて最高の贅沢だわと思いつつ、先が気になりどんどん読み進める。気付けば2時半でした。9時くらいから読み始めたから、かれこれ5時間半も読んでいたのかな?やっぱり作家さんってすごいですね。世界に引き込まれる。

 

 

 

今回私が読んだのは古内一絵さんの十六夜荘ノート。私の読書時間は大体夜寝る前なので、後味が良い本を選んでいます。

 

十六夜荘ノート (中公文庫)

十六夜荘ノート (中公文庫)

 

 

お話は、主人公のエリートサラリーマンの雄哉(ゆうや)が亡くなった大伯母、玉青(たまお)から遺産が残されていることを知るところから始まります。遺産は高級住宅地にあるお屋敷。面識もない自分にどうして大伯母は遺産を残したのだろうか?

 

 

物語は玉青の視点で書かれた章、雄哉の視点で書かれた章と交互に続いていきます。玉青は主に戦前から戦後。雄哉は今の時代。章毎に時間が行ったり来たりするのですが、違和感なくするすると読むことができます。

 

 

玉青の時代の戦時中、戦後の描写では胸が苦しくなったり辛くなったりすることもありました。それでもその中でも一生懸命生きていく人の美しさが見て取れたので悲惨なだけではありませんでした。人が美しいのは、その人がその瞬間を一生懸命生きているからですね。そんなことを改めて感じました。

 

 

とても素敵な小説だったので色々と内容を書きたいのですが、ネタバレになってしまうのであまり書けないのが残念。ただ、この小説の中の軸になっているのは

 

  • 幸せとはなんなのだろうか?
  • 今自分が大切に握りしめているものは本当に必要なものだろうか?

 

ということだなと思いながら私は読みました。最初は謎が多いな、どういうこと?と思いながら読みましたが、中盤からはカチッ、カチッとパズルのピースが一つずつはまっていくようで先が気になって仕方がありませんでした。ゆえに寝たのが夜中の二時半になってしまったのです。

 

 

そして著者古内さんの言葉が美しくて、すっかり物語にのめりこんでしまいました。頭の中で情景がまるで映像のように映し出されるような美しさ。読んだ後はとても優しい気持ちになれました。本当に本当に素敵な本だったので、たくさんの方に読んでもらえればいいな。